2008.08.22 *Fri

水分の多い食事を摂っても塩気がなければ小便は出ない!


日本民族と欧米民族を比べると、欧米は腎臓、泌尿器官にあまり負担をかけない食生活、気候風土、生活環境にあります。
逆に日本は腎臓に負担がかかる生活環境、気候風土、食生活のなかにいることは、すでに述べました。
 日本は”瑞穂の国の島国”、昔から菜食民族で、米を水でふかして食べてきました。
欧米人は同じ穀類をパンにして食べています。
水気なしでドライで食べているわけですから、腎臓に負担はかかりません。
それにビールを飲もうと、清涼飲料水を飲もうと、生野菜を食べようと、その水分は塩分なしで皮膚と呼吸器から発散しています。
気候がドライであるということなのです。
 ドイツのミュンヘンに旅行した人なら、いくらビールを飲んでも、トイレに行かないですんだ経験があるはずです。
英国は日本と同じで、紳士チェンバレンではないが、雨傘を持って出かけないとだめだといわれるほど雨が多いとことです。
が、石に囲まれた部屋に住み、暖房して湿気を抜いて乾燥させて生活しています。
日本の住居とは根本的に違っているのです。
皮膚や呼吸器から水分を発散して生活しているので、腎臓の負担がかからない恵まれた生活をしているのです。
 食物にしても、欧米人はいつも肉を食べています。
哺乳動物は人間と同じで、肉のなかに人体とほぼ同量の塩分を含んでいます。
だから、肉を食べていれば、ほかから塩分を摂らなくても人間に必要な塩分を摂っているわけです。
 したがって、西洋医学では、腎臓病の治療は進歩していません。
患者が少ないのだから、薬の開発も遅れています。
水分は呼吸器と皮膚がどんどん出してくれるので、塩分を摂らずに床に寝かせておき、腎臓を動かさずに休養させることで解決してきたのです。
 ところが、日本ではこの西洋医学がやっているとおりを、ばかの一つ覚えで塩分摂取をやめさせて、三、四年寝かせておけと、やっているのだからたまりません。
これでは皮膚や呼吸器から気体のかたちで水分の代謝を強いることになります。
だから腎臓病の人の死亡原因は何かというと、呼吸器の疾患、とくに肺炎なのです。
 日本は、水分は塩気がなくては皮膚や呼吸器から発散しにくい国です。
水分の多い食事を摂っていながら、塩気がなかったら小便で出せません。
湿気が多くて皮膚からも出ないとなったら、肋膜炎か肺炎にならざるをえません。
医者は腎臓病になると、風邪をひかないように気をつけなさいといいますが、鼻や呼吸器から水を出していたら、インフルエンザを呼び寄せているようなものです。
 これは肺炎菌や結核菌が繁殖するのに最も適している状態にあるといえます。
しかも、腎臓の治療をしている医者には、患者が風邪をひいて肺炎になった場合は、受け持ちの泌尿器以外の他の原因ということに解釈されているのです。
 日本人は、水分の大部分を大便か小便か汗で出さなければならないので。
それには、成人で一日五グラムの塩分を補給しなければ困るわけです。
塩分をふつうに摂って水分を減らせば、腎臓の負担を軽くすることができます。
ところが、日本人は病人のお見舞いとなると、欧米風にとく果物を持っていくのが習慣になっています。これは「あいつ早くくたばれ」というのと同じです。
 果物に塩を振りかけて食べる頭のいい病人はいません。
塩分なしで水分を余分に摂って、皮膚から出すということは、病人にとってはたいへんな負担がかかることになってくるのです。
案外、日本人の生活のなかの、常識のうそが病人を製造したり、重くしたりしているのです。

渡邉武博士『漢方が救う人体危機』より



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