謹んで新春のご挨拶申し上げます。 皆様にはお健やかに新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
日中ブログも初めてのお正月を迎えました。
昨年は日中ブログスタッフのスピリットを感じていただけたでしょうか?
今年も、スタッフ一同頑張りたいと思っております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
昨年は日本中、嫌な事件が、毎日のように報道されました。
日本の精神世界が崩壊しているさまがありありと映し出されたようです。
真剣に考えないと本当に駄目になるよと天の啓示でのようにも思えます。
楽しい事件?をいっぱい報道したら、社会も変わるかもしれませんが、
そんな単純には行かないでしょう、重症ですからね。
今年は日中医薬研究会が誕生30周年を迎えます。
ほぼ三分の一世紀に渡った日中時代の渡邉先生ご活躍の軌跡を振り返り、
私たちは新たな決意で、社会貢献を果たしていきたいと思っています。
30年前にはパソコンもインターネットも携帯電話もありませんでした。
替わりに手書きの大会研究発表誌がありました。
回転寿司もコンビニもクロネコもありませんでした。
青少年の自殺やいじめもそんなにはありませんでした。
セレブなんて言葉もありませんでした。
ペットボトルも調剤薬局も介護保険もオーラの泉もありませんでした。
有ったのは・・餞別もらって中国研修旅行とか、
町かどで遊ぶ年令ふぞろいの悪ガキの声、お腹の大きな女性が子供を連れて
買い物、飾らない言葉が飛び交う公設市場のおじさんおばさん・・・。
何が変わったのか、
こんな短期間に人類の物質革命が行われていることに、
気がつかないくらいで、歴史を振り返ってもお手本がない状況でしょう。
われわれは、いったい何処へ行くのでしょうか?
皆さんもさまざまな思いが胸を去来することでしょう。
30年前には、まだ生まれてなかった会員さんもいます・・・。
さて現代に、そして今日に生きる我々は、
未来を創造していかねばなりません。
どんな過去を創るか、
どんな未来を創るかはすべて自分の手に懸かっています。
その意気込みが世界を創る。自分のほかに誰がいるのか?
自分の人生を創るのに。
そう、これからは全身全霊こめて未来を創ってゆかなくてはなりません。
会員は、「渡邉先生に頼っていた時は去ってしまったこと」を、
今さらながら胸に刻み込まねば、新たな未来が見えてこないでしょう。
思いもよらない現代の様々な事象にも、
われわれは対応できる術を学んできました。
それは陰陽に立脚した東洋哲理です。
でも、それを活かしきっているのでしょうか、
今年の全国大会の研究発表は、自分の実力がどの程度なのか、
それを自分で知るまたとないチャンスであり、
自分に課したチャングム試験と捉え挑戦していきたいと思っています。
(今年は9月に日中医薬研究会の全国大会を開催します)
暦で言う、十二支の象意では、昨年の「戌(じゅつ)」は滅ぶ、
または切ることで、万物が滅び行く状態でした。
今年の「亥(がい)」は閡(とじ)るで、万物の生命力が凋落したが、
すでに種子の内部に生命が内蔵された様であり
ます。すなわち次の歳「子(し)」は孳(ふえ)るで、
新しい生命が種子の内部から萌し始める状態であって、
この「子」に繋げる直前の今年「亥」は、もっとも純粋にかつ強い種子
次の世代をしっかり作り始める時期にあたるのです。
(引用:吉野裕子「陰陽五行と日本の民俗」)
今の時代を、
そして何がこれから必要とされるか、
これも今年の年始めに考えたいと思います。
日中医薬研究会・関西支部支部長・田中 英樹
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