1月例会で織田真智子先生にお話いただいた「アルミニュウム」について、毎原昭子先生からもメールをいただきましたので、転載します。
お奨め! ビン入り「ビール」・ビン入り「低温殺菌牛乳」 アルミニウムは微量でも長期間ゆっくりと吸収され且つ排泄されにくい為、特に腎臓病・肝臓病の方、高齢者には胃薬としてはアルミニウム含有しないものを使用したい。
2002年6月厚生労働省が薬の添付文書(医家向け説明書)改定をメーカーに指示、アルミニウム脳症・骨症のリスク回避に向けて一歩前進した。
透析患者には1992年に投与が禁忌(絶対投薬してはならない)とされていたが、10年後にやっと一般の薬局で売られている医薬品についてもアルミニウム含有製剤(胃腸薬)の使用上の注意の改訂を指示した。
判りやすく言うと、腎機能の低下で透析を受けている人は絶対に服用してはいけない、腎臓が少しでも悪い人は医療者に相談する必要がある、健常者でもアルミ含有製品の連用はしてはいけない、というものである。
水道水中にもアルミニウム塩が溶けており、これも問題となっている。
戦前戦後の井戸さらえ(掃除)の時、モロモロした濁りを早く沈殿させる為に明礬(ミョウバン、天然硫酸鉄アルミニウム塩)を使っていたが、現在は化学薬品を使用、その残留がアルツハイマー脳症との関連で問題になっている。
10年以上前、長崎の義弟から「お湯割り焼酎」を作る時に常にモロモロした灰白色の濁りが出て気持ちが悪いのだがと相談され、偶々母の家に付けようと持参していた「πウォター浄水器」を急遽つけてみたらそれ以後出なくなり、モロモロを集めて分析してもらおうとしたのに残念だった。水質工学の研究者にその件をお話したら多分アルミニウム塩だろうとの事だが確認できていない。
ということで、我が家ではアルミニウムの缶入りビールはビン入りとし、アルミニウムとは関係ないが、牛乳もビン入り低温殺菌牛乳にしている。よくお飲みになるご家庭にはガラス瓶入りで配達してくれる牛乳屋さんを紹介しよう。
川西市では木原牛乳店(電話072-795-2051)がある。少し割高になるが健康の為であり、容量も180;200;500;900mlと4~5種類ある。外国のある国(デンマーク?)では3歳以下の乳幼児には低温殺菌牛乳の飲用を義務づけているとか。
「疑わしきは使用せず」とは安全食品連絡会会長時代の山中純枝さんの口癖だった。
知りえた情報・知識を広める為に懸命に努力された方で、この方在ってこそ特に関西で食品の安全に目を向ける人々が増えて今があると思っている。
学生時代に腎炎で入院した事もある私は、自分の為にも幼い子供達の為にも何とか身近な人達に、健康はお上に任せず自分達一人ひとりが学び広めて行かねばならないと、特に在宅薬剤師は常に志を高く持って勉強し、世のリーダーになって欲しいと願っている。
アルミニウムによる健康への影響がでてからでは遅きに失する。
人々の健康に貢献すべき薬剤師の自覚を持たねばならないと考える。
アルミニウムに就いて早くから警鐘を鳴らしておられる堀越先生の「
おくすり千一夜」のページ 第179話にも記載されているので是非読んで欲しい。
まいはら薬局・毎原昭子 0727-93-0347
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