屠蘇散は中国の三国時代の名医の
華佗が作った漢方薬と云われ
「邪気を屠り魂を蘇(よみがえ)らせる」と云われるところから屠蘇と名付けられました。
年の始めに飲めば、その年は災厄を避けられて幸福を招くと伝えられています。
日本には今から1190年前の弘仁二年(811年)中国の蘇明が来朝の時伝えたもので
嵯峨天皇が四方拝の御儀式の後に御用いになったのが始まりで、
以後今日まで民間でも天皇に習い、
元旦に一家の無病息災と幸福を迎えるために服用しています。
処方は
気剤として桂皮・山椒・防風・酒、
水剤として赤小豆・蒼朮・土伏苓・桔梗・烏頭、
血剤として大黄から構成されて、
健胃・整腸・利尿・鎮咳・去痰・防腐・解熱・解毒・発散などの効果があり、
水毒を去り保温の効果が顕著です。
日本では烏頭の毒性を怖れて省いていますが、
本来烏頭は干支の玄武で、北の守りの寒さ避けの主藥ですから、
無毒化された生薬を使えば、冬の保健薬としての藥効を強化するものです。
『渡邉武』

2014年もあと5日となりました。
皆さん、お屠蘇の準備はお済みですか?
お屠蘇は、ご馳走の毒・寒さの毒を去らせる素晴らしい漢方薬です。

11月23日は、中国の薬祖神・神農(炎帝)をお祀りする日です。
関西では大阪・道修町の少彦名神社の例大祭が特に有名で、
その神農祭のシンボルは『張子の虎』です。
これは安政5年にコレラ(虎狼痢)が大流行した際、
疫病除けの「虎頭殺鬼雄黄圓」と病名も成分も
虎に関係があるため因んで作られた『張子の虎』が
病除祈願のお守りとしてあわせて施与されたことに始まります。
この笹につけられた『張子の虎』は、なかなかにCuteです。
( 除疫病御薬 『虎頭殺鬼雄黄圓(ことうさっきうおうえん)』
一 此の薬壱人前壱粒づつ紅絹(もみ)袋に入れ、
男は左、女は右の肌に附け置くべし 。
もし疫病の気ざし有るときは、早く家内にてくすべてよし。
また急なる時は、白湯に て用いてよし。
但し常に懐中して百邪を除くこと神の如し。
戌午(安政五年)八月 道修町 施薬 )
少彦名大神は、日本の薬祖神。
若き日の渡辺武先生のあだ名でもあります。
11月10日、日中医薬研究会の全国大会が東京の全国町村会館で行われます。
今年は関東支部の主催です。

11月23日は、中国の薬祖神・神農(炎帝)をお祀りする日です。
関西では大阪・道修町の少彦名神社の例大祭が特に有名で、
その神農祭のシンボルは『張子の虎』です。
これは安政5年にコレラ(虎狼痢)が大流行した際、
疫病除けの「虎頭殺鬼雄黄圓」と病名も成分も
虎に関係があるため因んで作られた『張子の虎』が
病除祈願のお守りとしてあわせて施与されたことに始まります。
この笹につけられた『張子の虎』は、なかなかにCuteです。
( 除疫病御薬 『虎頭殺鬼雄黄圓(ことうさっきうおうえん)』
一 此の薬壱人前壱粒づつ紅絹(もみ)袋に入れ、
男は左、女は右の肌に附け置くべし 。
もし疫病の気ざし有るときは、早く家内にてくすべてよし。
また急なる時は、白湯に て用いてよし。
但し常に懐中して百邪を除くこと神の如し。
戌午(安政五年)八月 道修町 施薬 )
少彦名大神は、日本の薬祖神。
若き日の渡辺武先生のあだ名でもあります。